2013年03月04日

空モモの「ペンギンの歌」のひみつ

 これまで私は空モモ41話「お願いサンタクロース」の挿入歌が「パパがほんとうはサンタクロース」という藤本房子さんの歌だと明かしたり、海モモ初期OP作詞者森野律が岡崎律子さんである事を示したり、ミンキーモモ本編ではないが、「ジェニーはティーン☆ロボット」の8話「どうしよう!あたしドロップアウト?」の通称「ミンキーモモの歌」が、KINKSの70年代の歌の替え歌だとも解明したりしてきた。
 とは言っても、解明の契機はどれもかなり偶然の要素が多く、博学才穎なるが故などとはとても言えず、とにかく諦めず果報を寝て待った結果だと思わせるものばかりだ。
 しかも歌関係が多いのが、特に音楽的素養が無い私には殊に面白い。

 これはもしかしたらミンキーモモの歌関係の謎を解明するのが私のライフワークではないかとまで思えてきた。
 ずいぶんちんまいライフワークだが、私程度にはその小物振りがお似合いという気もする。

 ライフワークだとなると、最後に残った謎の歌も解明しておく必要があると思われる。
 空モモ第52話「モチャ−とペンギン」の中でAパートの終り近くでモモによって歌われた「ペンギンの歌」だ。
 特にメロディらしいメロディも無いが、調子のよい言葉だけで歌われたというより語られたと言っても良いような文句は、脚本の谷本敬次さん(現・武上純希さん)の作詞か、シリーズ構成の首藤さんかモモ役の声優・小山茉美さんの即興のオリジナルだと思われた方も多い様だ。
 私もその一人だった。
 実際のその正体は何だったのだろうか。
 結論を先に言ってしまえば、これは実は60年代に、大都市圏のテレビ局を中心に流された歯磨のサンスターのCMソングが元になっていた。
 従って、その頃放映エリア内に住み、ある程度の年代以上の人には、出自は明らかだった。
 私はインターネットで検索が出来る様になってから検索して知ったが、若い人やその頃田舎に居て放送エリア外だった私の様な人が分からないのも当然だった。
 という事で、「誰も知らない」といった事ではないが、知らない人も多いという事で、出自について説明していこうと思う。
「ペンギンの歌」の記述はサンスターの社史『サンスター40年の軌跡』にあった。「(昭和)26年9月1日、名古屋の中部日本放送(CBC)と大阪の新日本放送(現・毎日放送)がラジオによる最初の商業放送を開始したのであるが、これと同時に、サンスター歯磨きのペンギンタイムが新日本放送の電波に乗った。提供時間は午前7時15分から30分までの15分間、帯番組の形式であったが、このテーマソング「ペンギンさん」が平岡照章の木琴演奏とともに全国のお茶の間に流れた。この曲がやがて、多くの子供たちに親しまれるようになり、サンスター歯磨きのイメージアップに大きく貢献したのである」
生活の知恵と私の日記「ペンギンの歌」は、こんな歌詞だより)


 上記ブログの引用で殆ど曲の出自の解明は終了する。
 ただミンキーモモの場合、歌詞に幾分違いがあることと、メロディが無くなっていることがオリジナルと違うところになっている。
 この違いはどこから来たものだろうか。

DSC_0051.jpg 「モチャーとペンギン」のシナリオである、「ペンギンさんのもらいっ子」を見てみると、ミンキーモモ版の歌詞が脚本段階からあったことが分かる。
 この段階からあるところを見ると、一部歌詞が違うところは脚本の谷本敬次さんの記憶違いではないかと思われる。
 また最後の、(註・版権)というところなどは、脚本執筆段階から問題意識があったことが窺える。
 歌詞の違いは、アフレコ台本でも表記は違えど同じ内容でそのまま展開されていて、最終的にアフレコ・放映まで同様に行われることとなる。
 エンディング等を見ても版権表示等が無い事を見ても、曲を使用しないことや歌詞の相当な部分が違うことでまあ許されるという判断だろうか。
 その辺りがおおらかな時代だったということかも知れない。

 なお、元のCMソングの歌詞はしおり サンスター ペンギンのペンちゃん (シオノギ)(「くすりや本舗」ブログ)にて読むことが出来、曲は以下で聴くことが出来る。
ラベル:挿入歌
posted by 桃杖海姫 at 04:17| 石川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | TV・ラジオ番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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